「起業」に関しての盛り上がりと国内の「起業セミナー」








近年、日本国内でも「起業」に関しての関心が高まりつつあります。
ここ数年、国内各地で「起業セミナー」が官公庁・民間を問わず頻繁に開催されています。

 一言で、「起業」といっても、それをテーマにしたセミナーの内容は様々です。インターネットで「起業 セミナー」というようなキーワードで検索して表示される国内セミナーの内容としては、たとえば次のようなものがあります。

 週末起業・副業関連
 異業種交流会の案内
 行政書士の起業時の実務(会社の作り方など)
 不動産・金優投資関連(いま何が儲かるか)
 事業計画書の書き方
 代理店・フランチャイズ募集
 官公庁主催の中小企業向けセミナー
 公的機関の起業研修(中小企業の融資と連動)
 自己啓発(人生の目的、夢)
 起業成功者のサクセスストーリー・講演会
 精神論・根性論(メンタリティ注入)
 新規事業開発(MOT=Management of Technology)
 ホームページ製作会社の起業家向けプランの提案 など

このどれもが、日本語の「起業」ということばから派生したセミナーで、どれが正しいわけでも間違っているわけでもありませんが、同じ言葉から派生しているものであるにも関わらず、日本で「起業」といったときに、そこから想起されるものが、いま一つ分かりにくくなっています。

 こういった「起業セミナー」のなかでも、いつも盛況なのは
「副業・こずかい稼ぎのための起業」
というような部類のものだそうです。

 また、「起業セミナー」であるにも関わらず、実際の参加者は「いつかは起業したいなぁ」症候群(たぶん一生「起業はしたいなぁ」と言い続けるけれどやらない)のサラリーマンで、そういった人たちの「知的好奇心を満たす」ことを目的としたセミナーのほうが収益性も高くて、儲かりやすいといった状況のようです。

 日本国内で行われるセミナーの形式のほとんどは、学校教育と同様、セミナーの講師が一方的に話すだけで、受講者はほぼ座学によるセミナーが多くなっています。

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筆者が米国で受講したEntrepreneurial Study






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筆者が米国で受講したEntrepreneurial Study

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