世界に高級店続々！和食の鉄人 ～ジリ貧日本復活の鍵は、超絶和食にあり！～ レストラン経営者 森本正治（もりもと・まさはる）　氏

ニューヨーク、フィラデルフィア、ハワイ、インド・ニューデリーなど世界に7店舗展開している。
メキシコ、ロサンゼルスなどの4店舗もオープン予定。

寿司職人のなかで一番成功した人。いろんなものを破壊してきた人。

ニューヨークの和食レストラン 1400件以上。
=> チェルシー地区、倉庫が立ち並ぶさびしい場所。15m の暖簾が迎える。
設計は安藤忠雄、13億円の総工費。決して安くはないが、大繁盛。

バスケットボールの始球式にも出演依頼があるほど、アメリカでは有名人。
料理イベントなどにも出演し、大盛況。

高校卒業後は地元のすし店で修業後渡米、ソニーの役員専用レストランに採用される。
アメリカの「料理の鉄人」のリメイク版に出場。
2001年にフィラデルフィアに自分の店を開業、その後大発展。

マリオットのレストランに開業。=> 和食の基礎を1カ月かけて叩きこみ、試験も行う。
オープン前のスタッフ教育は自分で行う。

一晩400人の顧客に70種類の料理を提供するために、徹底的に教育を行う。

まだ7店だが、丁寧に丁寧に教育をしながら広げている。

「おいしいものはこの世にはない」=> 同じものをもう一度食べてもおいしくはない。
料理は3割、その他店の雰囲気などまで含めて10になる。
日本人の顧客は2%くらい。アメリカの顧客にどうアピールするかを考えた。

週2回、築地から魚を直送。超低温フリーザーで保管している。
精米機がある。玄米から、精米してから、たく。（アメリカの保管倉庫などに問題がある）
作る料理は、日本の日本食とはだいぶ違う。
=> 餃子はトマトソース&サワークリーム、角煮もおかゆに浸して食べる。たこ焼きにはタコは入っておらず、アワビが入っている。=> アメリカ人が食べやすいことが一番大事。

生の食材を食べないアメリカ人向けにアレンジしている。ソース、甘いもの。
=> 徹底的な現地化戦略。Far East から来たというイメージをなくす必要がある。

味噌汁にクレームがついた経験 「味がしない!!」 => 上澄みだけを飲んでクレームをつけていた。
=> アメリカ人の食の感覚に合わせた料理を出さなければならない。
ハワイのてんぷらには、パイナップルが入っていたりする。

とにかく、食べて見てもらうことが大事。その入り口を作る。最終的にはマグロを食べてもらいたいが、そこまで行くための仕掛けがいる。現地で、現地の人と学ぶ必要がある。

「こんなのは○○じゃない」という批評を受けることは、新しいものを作ったということ。
言いたい人には言わせておけばよい。

「おもてなし」という言葉は、「おもてがない」ということと解釈している。顧客を喜ばせるためには、横からでも裏からでも行けばよい。