会社の名前で戦うな 100年企業の落とし穴 ~ カンブリア宮殿

2010年2月10日 放送 カンブリア宮殿からのメモ。

モリタホールディング会長 新村悦男氏






消防車のトップメーカー 創業104年
モリタのシェア ポンプ車50%、はしご車95%

兵庫県三田市 ~ モリタの基幹工場

1907年 森田正作が創業
1933年 国産初のはしご車(木製)
1953年 国産初のクレーン式放水車

安定性 => ジャイロターンテーブルなどの技術
はしごのそり(まっすぐ伸びるため)など細かな技術に優位性

中国上海などにも進出。=> 高層ビルの拡大などで、消防車の需要も拡大。
中国、ベトナムが多い。インド、シンガポールなどからも。

はしご車は世界でほぼ3社しか作っていない。

自治体の財政難で消防車が売れない時代に。登録台数は頭打ち
=> 4期連続、増収増益

新村会長は山一証券出身で99年に社長就任後にV字回復

財政難でもほしくなる消防車 => 水がなくても消せる消防車 (阪神大震災の教訓)
石鹸を利用した泡による消防車 => 使う水は従来の6%以下、消化時間も短縮
3年間で400台の販売。

新素材の消防車 => 強化プラスティック製(従来は火に強い鉄製)
軽量で安く作れるので財政難の自治体でも導入可能に

1台2役 => 消防車 + 救急車 (消救車) 2台買うより少し安くなる
過疎地などで活躍

シェアを増やすということが一番早い。シェアに執着してきた。
売上を増やし、シェアを増やそう。 => ユーザーに喜ばれる技術を持っていることが重要


モリタ入社当時 ~ 散らかり放題、電話の応対(モリタの名前で仕事)、借金200億円

山一証券在籍当時 => 副社長時に極秘の調査 飛ばしの実態 2600億円の隠れ損失が発覚
隠ぺいのため子会社への出向を命じられる

発覚してすぐに処理すればまだ山一は存在していた可能性はある。当時の社長は会社よりも自分が大事だった。

モリタに招かれた時、外部の人間による改革が必要だった。日産のゴーン氏と似た状況。

全社員が記憶し暗唱できる企業理念
当社は、心をこめたモノづくりと、絶えざる技術革新によって「安全で住みよい豊かな社会」に貢献し、真摯な企業活動を通じて社会との調和を図ります。

就任前にも社是はあったが、それを知らず大事にしなかったことが問題。
まず、企業理念を制定して、徹底的に刷り込んだうえで役割分担。
責任者を明確にした。(棚の置き場まで)

まず、どの方向に進むのかを明確にして、同じ方法に向かうということが大事。

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