電子書籍元年 ~ カンブリア宮殿

2010年12月9日放送、カンブリア宮殿からのメモ

地下鉄で iPad を取り出して、電子雑誌を読む女性。
その雑誌を見ながら、店までの地図と連動している。
雑誌が好きな女性にとっては、電子版だとかさばらないところが良い。処分の手間も無い。

病院勤務の男性。
電子自費出版を行っている人もいる。 値段は5万円~。
20冊が売れた。1年貯めれば出版できる。






村上龍 ~ 電子書籍の会社 G2010 を設立。歌うクジラを出版。
電子書籍との出会いとこれから仕事にしていくことを決めた年。

丸の内~ガリバー本社の役員
自分で自分が所有する本を iPad に取り込み電子化。

本を電子化するのを 「自炊化」という。
自炊化するサービスを始めた会社もある。

本を裁断し、表紙・背表紙などを切り離す。その後に光速スキャナに入れる。
電子化は、1冊につき100円。

iPad の発売から半年、ドコモギャラクシー、シャープギャラクシー、ソニーリーダー等次々に投入。
TOSHIBA はマルチ端末を発売予定。

それぞれの端末が電子書店サービスを展開。現在のところ機種に依存。

7月、大日本印刷は電子書籍サービスの立ち上げを発表。
=> 電子書店 ホント をスタート。3万点でオープン(当初予定は10万店)

司馬遼太郎の著作で 3件。手塚治の作品は0。
=>著作権問題で点数を揃えるのが非常に苦労している。

業界団体が今年次々と立ち上がっている。

あかつき印刷 => 本の電子化を行っている。
依頼が来ても、著作権問題で全く作業が始められない。
モノの流れ、金の流れがまだ立ち上がっていない。

電子書籍元年と呼ばれた時が3回ある。

04年 ソニー リブリエ => ほとんど売れず撤退。数1千点しか集まらなかった。

07年 アマゾン キンドル 発売=> 米国では爆発的に普及 70万点の書籍。
アメリカの書籍は、契約が明確で権利を取得しやすい。

日本の場合には、口約束がほとんど。著作権問題は電子化で再度考えなければならない。
日本式のビジネスでは、電子書籍化が進まない。

坂本龍一
・ニューヨークのマンハッタンでは、大きなCDショップは5年ほど前に無くなった。
20世紀は、大量複製、大量頒布の時代だった。複製にお金がかかっていたが、これからはそこにお金がかからなくなる。

丸山茂雄
音楽業界の大物。音楽業界での激震を体験。
揺さぶっているのは、音楽業界とは関係のないスティーブジョブスなど
作品をコンテンツというのは嫌な言い方。世界で最もわかりやすいのはディズニーの成功。
ディズニーより以前に戻ってビジネスモデルを考えなければならない。

村上龍 G2010 を設立
・村上龍の全著作の電子書籍化・販売
・他の作家からの依頼も請け負う
・出版社は一切通さない

今の出版社は、紙の本を作るプロはそろっているが、電子書籍を作るプロは少ない。

限りなく透明に近いブルー ~ 学生のころに書いた原稿が読める。

出版社が村上龍を育てたのではないか?反対はなかったのか?
=> 作家を育てると言われているが自分は感じていない。
印税は? => 書籍で10%、電子書籍で40%
読者と作家がダイレクトにコミュニケーションが取れる。

講談社 野間副社長

業界団体の理事も務めている。
日本はなぜ業界団体を作るのか?
=> 黒船伝来とは思っていない。鉄砲伝来だと思っている。
使ったほうがよいでしょ、というスタンス。

出版社は電子書籍のプレイヤーでいられるか?
=> 意識の変化が必要。紙からの積み上げでは全く意味がない。やってみて成長がある。「様子見」というのは全く理解できない。

サンフランシスコを日本のNTT西日本の子会社、NTTソルマーレ社長が視察。アメリカの漫画の流通を観察。シーモア~1話あたり20円の魅力。海外展開を検討している。決断は早い方がよい。

村上龍
電子書籍にはフロンティアが広がっている。自分で踏み出してみて確かめてみたい。これまでのゲストがやったきたこと。変化そのものを作り上げていきたい。

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このページは、が2010年12月16日 14:02に書いたブログ記事です。

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