富士フィルム ~ カンブリア宮殿

2012年 5月10日放送 カンブリア宮殿からのメモ

ゲスト:富士フィルムHD代表取締役CEO 古森重隆 氏






最近の小さい子供たちは写真のフィルムを見せても何だか分からない。
生まれた時からデジカメを利用している。

2012年1月 イーストマンコダックが破綻 (1880年創業のフィルムの老舗)

富士フィルムはデジタル社会の中でも生き残った。

緑の箱は超定番商品だった。「写るんです」も国民的ヒット商品。

神奈川県 南足柄市 ~ 富士フィルムの工場
1934年 この場所で創業
フィルムの製造ラインはピークの10分の1 となり屋台骨を喪失
富士フィルムは売上を伸ばしている => 新たな稼ぎ頭を育てた

横浜で富士フィルムのCM撮影、小泉今日子と松田聖子が出演
=> 化粧品のCM
2007年にアスタリスト を発売

アスタキサンチン ~ 水に溶けにくく化粧品などには使いにくかった
写真フィルムに使う技術を応用 「ナノ化」で水溶性に
「ナノ化」で様々なものを水に溶かすことができるように

フィルムの断面 => ナノレベルの感光層

肺がんの診断をサポートする画像診断システム
1936年 初めてX線フィルムを発売

富士フィルム医療画像システム「シナプス」 世界3600施設が導入
医療分野が新たな稼ぎ頭に
医療・ライフサイエンス事業 売上 2900億円に

会社の事業構成を一変させた

コダックとの技術提携を模索したが、コダックから拒否された
=> 独自開発に 1976年IOS好感度フィルム、1988年フルデジタル記録カメラなど

両者にとっての敵はデジタル化だった ~ コダックは敗れ、富士フィルムは生き残った
「トヨタが自動車をやらなくなったらどうなるのだろう」という警告を全社に出した

ずっとコダックという巨人がいたから、常に挑戦者だった。

微粒子をコントロール技術がある。ゼラチン(コラーゲン)の研究はずっとやってきた。
会社が決めれば全軍が動き出した。大企業病ではなかった。

ソニー、パナソニックの大型損失の発表 => テレビ事業の急速な縮小

「タックフィルム」 液晶テレビの偏光板を作るのに2枚のタックフィルムが必要
富士フィルムが世界シェア7割以上を握っている、すべて国内で生産している
幅が2メートル以上のフィルムが作れるのが富士フィルムだけ
30年前から高い目標を設定して研究開発

神奈川県 開成町 富士フィルム先進研究所 => 巨大投資をしてできた施設

熱を通さないフィルム、導電性フィルムなど次の時代のための技術を研究
ミネルバの梟 => 一つの時代の終わりにあしたをどうするかを考える時期に来ている

世の中はどんどん変わっている。それに対応した研究所を作っていく必要がある。
エレクトロニクス、ケミストリーなど様々なものを組み合わせたらどうなるかを考える必要がある。

創業以来危機感をキープできた会社
これからの時代は変化がかなりドラスティックで小手先では無理。
ダイナミズムを支えるのは技術力。

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